夢なんてくそくらえ
夢が叶ったり、夢をあきらめたりする。諦めきれずもがいたりもする。
夢が叶うと成功、みたいに言われているけれど、果たしてそうだろうか。
夢を諦めた人にしか笑えないことがあり、慰められない人がいたりする。
わたしは未だに何か、そういう、夢みたいなものを追いかけているので、「何かを目指して、やっぱり諦めた人」の気持ちを測ることはできない。わたしより一枚上手なそんな人々の決断を「諦めた」という表現にすることすら、間違っているような気にもなる。
がむしゃらに追いかけた経験、そしてそれを手放し、別の道へ歩み出した経験。確実にわたしみたいな人間より、経験値が高い。
そうして人生を真剣に考え、違う方向に一歩を踏み出す決意をした人は、だいたい優しい。
優しさは経験と想像から生まれる。
「なんのために生きて、なにをして喜ぶか」
やなせたかしも書いていたけれど、それがわからないままに死んでゆくのは悲しいことだとわたしも思う。
壮大な話じゃなくて、茄子の煮浸しが生きがいだっていい。
旦那さんをもらって、同じ味を味わって、なんでもないテレビを見る。
大きな舞台に立って、大勢の観客から拍手をもらう。
病院に勤めて、看護や介護をして、人の命や心を救う。
部屋でひとり大好きな漫画を読みながら、缶ビールを開ける。
全部同じだ。喜びの大小は自分の中にあるだけで、決められた定義はない。
そこで卑屈になる必要はない。(まあ、たまになっちゃうけど)
喜びを手にいれるには、やっぱりたまにはマジにならなきゃいけない。
簡単に手に入る「生きがい」なんてものはない。
マジになっているつもりで、もしくはマジになるのを諦めたまんまで、もやもやメソメソしてるのはダサいとわたしは思う。
劇団四季でよく浅利先生に「いいところを見せようとするな、格好をつけるな、ただ台本に忠実に、そこに居るだけでいい。過剰な味付けは台本の邪魔をする」ということを言われていた。
考え不足だったり、冷静さを失っていたり、努力不足だったりする時、人はなぜだか格好をつける。
そんな時は誰にだってもちろんあるけれど、その見せかけの皮は誰かの邪魔になってしまったり、自分のストーリーを邪魔しているかもしれない。
漠然と辛い気持ちになるのはもうやめて、辛い原因を誰かのせいにするなんてもってのほか。
夢を諦めることは失敗でもなければ卑屈になることでもない。
夢を諦められないことだって同じ。
縛りつけてるのは案外自分だったりする…っていうかだいたい自分なんだよね。
なにかを覚悟して生きよう。覚悟して、決断して、そしたら今までとはまったく違う喜びが手に入ったり、しますから。
努力が実ることは稀だけど、努力は救いになるよ。頑張れた自分を褒めることができるし、思ってもみないひとが「がんばったね」って言ってくれるかもしれないし。
暑苦しいことを書いちゃったけど、どうしても頭の中を書いておきたかったのでたまのブログを書きました。
わたしは頑張ってるひとも、頑張れなくて落ち込んでるひとも嫌いじゃない。
頑張れてないくせに開き直ったり他人のせいにしてるやつは嫌い!
ここまで書いたけど、正直夢なんかくそくらえじゃ。
あるのは日々の生活だけです、どんなひとにでもね。
魔法の名前は
まるでゆめのようだ vol.3「魔法」 無事、無い幕が下りました。
たくさんのお運び、ありがとうございました!
作・演出のひらたとしては「ずいぶんやりたいことができてきた」と少し自信のもてた作品になりました。もちろんギャラリー公演ゆえの「やれないこと」はあれこれありますが、それはそれでわたしにとって頭を働かせるいい修行になっています。お客様たちには、少し見辛さを与えてしまっているかもしれません…いつか劇場進出しますので、もう少しお待ち下さい!がんばります!
どこかにある街のホームと呼ばれる孤児院で育った四人の女の子たち。
孤児院の娘、ヒワ。そしてライブペインティングをする灰かぶりのねずみ。
人間は弱い生き物です。人間は優しい生き物です。
体のどこかにあるらしい「心」によって揺り動かされる、見えないものに影響される。そして時折、その影響は人にまで及ぶ。それってもしかしたら、魔法かもしれないよね。
そんなお話、だったのかな。答えはみなさんの胸の内に…あるといいな。
ご来場くださった皆様、応援してくださった皆様。
本当にありがとうございました!
まるゆめことまるでゆめのようだ、はこれからも続きます。
まだご覧になったことのない方は是非次回!
今回観てくださった方は、次回も、今後とも、宜しくお願いいたします。
ひらたあや、全身全霊がんばり・楽しみますゆえ!
脚本・演出・出演 ひらたあや (まるでゆめのようだ)
【告知】魔法を信じるかい?
まるでゆめのようだ も、ついに第三回です。少しずつ、小さなことに慣れてきた気がします。
稽古も始まっております。
今回はハタチ前後の可愛いガールたちをお招きしてまして、前回彩乃さんと二人だったのが嘘のように賑々しく楽しい稽古です。あ、二人も楽しかったけどね!
前回「次は楽しいやつで!」とか言ってたくせに、なんかまた思ってたものとは全く違う芝居が出来つつあります。
思い付いちゃったから仕方ない!前回ほどは重くない!
そんなわけで、チラシも入稿しましたんで先にこちらでお披露目。そして詳細発表なのだ◎
はい!
いかがでしょうか。ひおきとひらたは載ってませんが、相変わらずちゃんと出ます。撮影もしたよ(パンフのお楽しみ)
時間も出ましたんで、参考になさってください!もし!もしチケットがなくなってしまったら、日曜の夜公演も追加するやもしれません。が、チケットがなくなったらの話です。皆様よろしく。
※チケット発売日は2月1日から!
きっと楽しめると思いますので、あなたのスケジュールを是非ともまるゆめに、ひらたにください。
自信持って待ち構えられるよう、お稽古がんばります。
まるでゆめのようだ ひらたあや
あけましてピカピカ。
あけましておめでとうございます。
あっという間に新年ですわ。2017年、酉年。
皆様、お正月いかがお過ごしですか。
2016年なにがあったかしら。
年越しはカリガリでしたね。
4月24日にS&Dの新歓公演「夢がはじまる街」脚本演出
5月20、21日にまるゆめvol.2「スプリング・キャロル」
6月にカレー屋のライブ・カリフェス1.5!
ここからS&D本公演の脚本や打ち合わせやらオーディションやら。
10月16日がカリフェス2.0!ここでも小芝居。
引っ越したりなんだりもしつつ、
12月25日にS&D本公演「クリスマスは僕らのために」脚本演出
ってな感じですかね。自分のための覚書だなこれ。すいません。
なんだかんだ、脚本3本(+小芝居2本)書きましたね!
そして今は3月のまるゆめの脚本を黙々と書き途中です。
好きな場所で、好きな人たちとめいいっぱい楽しいことをやろうと土台を広げた一年だったような気がしますね。モリモリ時間が進んだ!
似顔絵も休まず毎月やったし、毎月あるにもかかわらず、お客さんが一人も来ないなんてこともなく…有難いことです。常連さんに感謝。
なによりもまるゆめ「スプリング・キャロル」が非常に苦しかった思い出。
だけど1回目の公演とはまったく違う感想がたくさん聞けて、めちゃめちゃに嬉しかった思い出。皆さんのおかげで演劇ができます。
そして今年、2017年。
今年はまるゆめは2本やりたい!3月3,4,5日にいつものギャラリーコンシールにて「魔法」決定しております。ぜひ!ぜひ!お越しください!!これまた頑張ります。まだプロローグしか書けてないです!が、がんばる!
少しずつ変化・進化していくまるゆめをお楽しみに。
抱負とかあるかな。
初めてのお客さんをいっぱい呼びたい!まるゆめにも、似顔絵屋にも、カレー屋にも!
もちろんいつも来てくれる皆さんのことは大事。贔屓しちゃう。
演劇って特に、同じ人でぐるぐるしがちなので。今まで演劇に触れたことなかった人も沢山引っ張り込んで、初体験でぎゅっと内臓をつかむようなものを作れるように頑張りたいです。
相変わらず、ゲラゲラ笑って過ごすぞ。
一緒にゲラゲラ笑ってもらえたら、嬉しいよ。
今年もよろしくおねがいします。らぶ。
2017.01.01 ひらたあや
金木犀って金色やなくて橙色やんな
秋ですね、10月だって、嘘みたいやね。
ひらたはやっとこさ脚本関係が落ち着いて、自分の作品に目を向けられるタイミングになりました。
まるゆめは来年、2017年の2月を目指しています!!もう来年のことかと思いますが、あっという間なんだろうなあ。恐ろしや。
生活が本当に面倒くさいです。
生活しなければならないことに、まだ喜びが感じられません。ごはんを食べたり、洗濯をしたり、眠ったり。お金が必要だったり。やだなぁ。やだなぁ。
きっと40代になると、それも楽しめるようになってくるのでしょう。周りを見てるとそう思わされます。
ってまだ30代にもなってないんですけど。まだなってたまるか。あと2年あるわい!
ごはんなんて、誰かとの楽しい食事で一週間くらいもてばいいのになぁ。腹は減るし糖分も欲するし、欲張りで不便な体を持ったもんだ。
ここんとこは、大学生のインカレミュージカルサークル、S&Dの本公演に向けて稽古、稽古の日々です。
お芝居を作るたのしさ、むずかしさ、ふくめての楽しさ。伝わっているといいなあ。早く通したいな。今までの公演とは一味違う、ひとりひとりが、一本のお芝居に関わり、その時間を過ごし、演じる、ということが大きな課題になっています。若いエネルギーで乗り越えてくれるはず。たのしみたのしみ。
母のような気持ちになりそうになるけれど、脚本家、そして演出家と役者とは共闘相手だと思いますんで、サークルだからって手加減しませんからね。良い舞台にしましょう。
第3回目のまるゆめは、すこしふしぎな、またもや女の子たちの話になりそうです。
あ!その前にカリフェスもある!
ひらたも歌います、ライブです、カレーついてくるので食べられます、ライブハウスでカレー!
ミニコントも書きました。カレー屋店員、アイドル、オーナー、現代美術家、デザイナー!みんな引っくるめてアホなことを全力でやるのだ。
そんなことあります?笑
カレー屋行ったことないしなぁ、アイドルとかよくわからんなぁ、って人もきっときっと楽しませますので、あれこれ見られるライブだと思って、ぜひ!ぜひいらしてくださいませ!
チケットはカレー屋orこちらで→ https://t.co/BRXSrhwIcD
似顔絵屋も相変わらずやってるぜ!近々ライブペインティングもやりたい所存!
みんなのいる世界
夏目漱石が「兎角この世は住みにくい」と書いてますがなんともその通りで、人のことはすぐ好きになっちゃうのに自分のことはなかなか好きになれず、卑屈の末にごろごろと文字を書きっつらねる朝10時でございます。
そんなわたしにも、最高の誕生日がありました!
昭和最後にうまれた28歳。どうやら女。こんなにたくさんの人に祝ってもらったのは初めてなんじゃないでしょうか。
まずは誕生日当日、7月16日。日付が変わって、たくさんのリプライをいただき信じられなくて、帰路の電車で目をぱちぱちさせていました。本当にありがとう。
その日は勤めているカレー屋の大掃除。うちのカレー屋さんはなかなかに狂っているので、ディナーでのスタンプを100ポイント集めると「店内掃除ができる」という意味不明な企画を執り行っていて、そんな狂った所業になんと3名ものお客さんが参加していました。
そんな捨て身なお客さんにも、スタッフにも掃除をしながら何度もおめでとうをもらい、相変わらず馬鹿笑いしながらカリガリを掃除したのでした。
誕生、というピカピカなイメージの日に、どろどろになりながら掃除しているなんて私らしくて最高でした。
次の日。17日。誕生日イベントをこれまたカリガリでやらせてもらいまして。
私らしいことを、ということでカリガリスタッフを使った「劇団カリガリ」の旗揚げ公演!という名目のこれまたアホな企画でした。
オーナーにお婆ちゃんを、フロアディレクターにお母さんを、アイドルに娘(小5)をやらせ、わたしも小5設定で(28だというのに)茶番劇。笑ってもらえてよかったよかった!
劇団カリガリの次回公演は10月16日のカリフェス2(仮題?)にて。
お客さんたちから、ケーキに、花束に、メッセージブックまでプレゼントしてもらいました。メッセージブックは、私が似顔絵屋さんでみんなの似顔絵を描いているから、ってことで、みんなが私の似顔絵を描いてくれてました。なんだよ。息子娘なのかよ。
泣きそうになったけどみんなが「泣いてる?」って茶化すから泣かなかったよ。
自主企画で芝居をやってはいるものの、自分が真ん中、なんてことは初めてで、緊張したし「本当に人が集まるの?」とも思ったし、お礼も上手く伝えられなかったかも。だけどイベントはすごく楽しかったし、イベントに来られなかった人たちからもお祝いしてもらえて、本当に良い誕生日でした。
みんなのおかげで、自分がずいぶん好きになれるよ。
27歳の目標は確か「生み出してゆく」でした。まるゆめを始動させ「ここは公共の電波です。」「スプリング・キャロル」と二本上演できました。ミュージカルサークルS&Dの新歓公演「夢がはじまる街」も脚本・演出させてもらったし、カリフェスでも台本書いたり。似顔絵屋もなんだかんだ一年を経過。
ううん、でももっと創りたい!
そんなわけで、28歳の目標も「まだまだ創る」だけど、より進化させていかなくてはならないなと日々感じています。うん。「なにやら面白そうだぞ」から「やっぱり面白かった!」にしなくちゃね!
あとは、新しいひとりぼっちのパフォーマンスをひとつ、またどこかでお見せできればなと企んでおります。うまくいくのかな?わたしにもわからない。
いつもわたしにもわからない世界を見せてくれてありがとう。
みんなのいる世界に産まれてきたわたし、産んでくれた両親、ナイス!